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東北大学病院?東北がんネットワーク被災地視察報告(1)(2011.04.09)

東北大学病院?東北がんネットワーク被災地視察報告(1)(2011.04.09)

日時 平成23年4月9日
訪問地 宮城県石巻市
訪問施設 石巻赤十字病院(ジェネラルリスクマネージャ?石井 正先生)
訪問者 石岡 千加史、森 隆弘、加藤 俊介、有賀 久哲(以上、東北大学)、
根本 建二(山形大学)、蒲生 真紀夫(大崎市民病院)
訪問目的 被災後の石巻地区のがん治療の状況調査とニーズや今後の対応についての意見交換
  • 東北がんネットワークの活動として、被災地におけるがん治療の現状について調査して、地域全体での支援について具体的な活動を行うための情報収集を行うために、東北がんネットワークが行った東北地方全体のアンケート調査をもとに、石巻地区が最もがん治療に関する課題を抱えていると推測し、第1の訪問地とした。
  • 11時に加齢研に集合し15分間事前打ち合わせ後、自家用車1台で石巻へ(12時20分到着)
  • 13時30分~14時30分に石巻赤十字病院の会議室下記について意見交換を行った。

    • 石井先生から、石巻赤十字病院が地域の災害拠点病院として当面は急性期疾患の対応を中心に診療を行う、 職員で家を流された職員が120名にのぼり、今後は入院病床を減らして診療を行う、との説明があった。
    • 石井先生から、慢性期を含めての診療体制はある程度は整ってきたが、一般診療を行っていないために、がん治療が遅れているまたは行われていない患者は相当数存在するが、実際に、日赤避難所巡回チームからの報告により、化学療法の遅れを心配している患者が存在している事実も把握している。さらに、被災者が多く、避難所暮らしや交通手段が確保できない、日々の生活に追われて治療に専念できない患者が相当いるとの説明があった。
    • 急性疾患に関しては呼吸器内科医と消化器系の内科医の応援も必要であること、の要望があり、東北大学病院長の里見先生に伝える事にした(既に石井先生から要望が出ている)。
    • がん治療については消化器癌の化学療法に関するアドバイスが出来る腫瘍内科医の応援がほしいとの要望があった。また、化学療法センターのマンパワー不足を補うために、腫瘍内科医と化学療法を専門にする薬剤師等による化学療法チームの派遣の要望があった。これに対して石岡が持ち帰って対応について検討すると回答した。
    • 放射線治療に関しては、現時点では施設やマンパワーの点で何とか対応できるが、新規の治療症例が増えた場合の対応を今後考える必要がある。
    • 緩和医療のうち、在宅緩和ケアは震災前まで主に開業医グループ(佐藤清壽先生を中心とする3医院)が精力的に行ってきたが、グループ医院全てが被災したためこれまでの在宅緩和ケアが困難になっている(一部診療を再開)。
    • 東北がんネットワークの活動として、今後、未受診患者の掘り起こしのために石巻赤十字病院から保健婦を通して避難所等に相談窓口に紹介のパンフレットを配布することになった。
    • 登米地区の患者を大崎市民病院に一時的に振り分けるなどの工夫も必要であるとの意見が蒲生先生から出された。
    • 今後も、この地区のがん治療の在り方について継続的に検討することになった。なお、次回は4月15日(金)16時から、仙石病院の神部眞理子先生と、被災した石巻市立病院の赤羽先生を交えて、地域のがん治療(特に化学療法)について相談する予定になった。
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