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INTERVIEW

TUHなヒトビト
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資格や経験を生かしチーム医療を支える 現在は薬剤師の地域偏在解消に奮闘
資格や経験を生かしチーム医療を支える 現在は薬剤師の地域偏在解消に奮闘
TUHなヒトビト 2023.11.07

資格や経験を生かしチーム医療を支える 現在は薬剤師の地域偏在解消に奮闘

薬剤部|千葉僚

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入職から現在までの経歴を振り返ってください。

薬剤師として幅広い知識を身に付け、さまざまな経験がしたいと思い、東北大学病院に新卒で入職し、今年で8年目になります。2年目から病棟業務に従事していますが、特に高度救命救急センターでの業務は驚きや戸惑いの連続でした。常に命と隣り合わせの現場に当初は知識もなく悪戦苦闘する日々でしたが、先輩方のサポートを受け、次第にそのやりがいに魅せられていきました。そして先輩?上司に指導いただき、目標としていた「抗菌化学療法認定薬剤師(*1)」の資格を得ることができました。さらに、東日本大震災当時薬剤師を志す学生として何もできなかった悔しさから、予備自衛官、そして日本DMATの資格も取得しました。
今は自分の資格や経験を生かしてチーム医療に力を注いでいます。さまざまなサポートを受けられることは、当院の魅力の一つだと思います。
2023年6月からは、宮城県と一緒に取り組む「薬剤師確保事業」の一環として気仙沼市立病院へ出向しています。これは薬剤師が不足している地域の薬剤師の安定確保や地域偏在の解消を目指す事業で、東北大学病院の病院薬剤師として、病棟業務やチーム医療などのノウハウを生かした業務支援や助言を行うなど、地域の薬剤師がさまざまな経験を積める魅力ある環境づくりにも取り組んでいるところです。

今の仕事のやりがいや、仕事において大切にしていることを教えてください。

薬の追加を提案して重症な患者さんの救命に貢献できたことがありました。チームの一員として、患者さんが良くなって退院していく姿を見ると大きなやりがいを感じます。
チーム医療に取り組む上では、他職種とのコミュニケーションが大切だと思います。例えば医師に薬の投与量を聞かれた時に、「この薬の投与量は○○mgです」と教科書通りに答えるのではなく、「投与量は○○mgですが、使う目的は何ですか?それであればこちらの薬の方が適していると思いますがどうでしょう?」と一歩踏み込む。余計なおせっかいと思われることもあるかもしれませんが、小さな関わりが信頼関係を構築していくきっかけとなり、最適な薬物治療につながっていくのだと思います。今後もより良い医療の提供のため、薬剤部のメンバーと共に取り組んでいきたいと思います。

これからの目標を聞かせてください。

病院薬剤師はなかなか脚光を浴びる職業ではないと思います。当院薬剤部ではFacebookInstagramで日々の業務風景や活動などを発信しています。SNSを通じて多くの方々に私たちの取り組みを知っていただき、縁の下の力持ちだと自負している病院薬剤師という職業に興味を持っていただければ幸いです。
個人の目標としては、これまでの経験や知識を生かして、災害?感染?集中治療の分野に取り組み、専門性を高めていきたいです。また、ゼネラリスト(*2)として幅広い知見を習得し、新たな認定取得にチャレンジしていきます。緻密な理論に基づいた大胆な提案、介入を行い、最適な薬物療法の提供に貢献していきたいです。

最近はまっている趣味は?

最近になって車の免許を取得しました。周囲からは驚かれることも多いですが、奨学金を返済しつつコツコツ貯金して車も購入できたので感慨深いものがあります。最近は気仙沼市内を車で探索して旬のグルメ、自然を満喫しています。

気仙沼グルメ 海鮮丼
釣りに挑戦

*1 抗菌化学療法認定薬剤師:抗菌化学療法において、より深い知識をもち、感染症の種類や患者の体質?病態に合わせた薬学的管理を有効かつ安全に行うことのできる薬剤師のこと。
*2 ゼネラリスト:広範な分野の知識?技術?経験を持つ人のこと。

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千葉 僚(ちば つかさ)

宮城県出身。2016年、東北大学病院薬剤部に入職。2022年、抗菌化学療法認定薬剤師の資格を取得。2023年6月より気仙沼市立病院に出向中。

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